ゆんの日記

さまざまな日記

a Day in Our Life ~発売の歴史と曲の背景から辿る嵐という存在の意味~

こんにちは。今回は100%偏見でa Day in Our Lifeの好きなところを紹介しつつ、嵐の時代背景にも触れて行きたいと思います。

 

まず先に、a Day in Our Lifeという曲のざっとした説明から。

タイトルは(1)で全部回収しちゃいます。

 

1. a Day in Our Lifeの歴史

この曲は2002年2月に発売された嵐7作目のシングル。

ドラマ木更津キャッツアイのエンディングテーマになっています。

 

この時期、嵐がまだバッキバキに背伸びした大人なロックナンバーが多かった時代。

J-POPの代名詞と呼ばれる今の嵐とは対極的な曲が多く、a Dayが収録されている2枚目のアルバム「HERE WE GO !」も随分大人な歌詞やら背のびした曲調がめっちゃ多い。

 

この時代の嵐はデビューして3年目。なかなか売上や人気に苦戦もしつつ、ちょうど自分たちでやりたいことを"やれるようになってきた"時期。まさにこの曲が嵐の転換期と言っていいほどに全てが斬新で画期的だった。

 

a Day in Our Lifeという曲を発売するタイミングで

・J-stormという自分たちのレーベル立ち上げる

・ワンコインでの発売という試み

また、この曲は

・初のコール&レスポンス向けの曲

・全編ラップ詞という大胆さ

を兼ねている。

 

.........盛り込みすぎだよ。特大パフェでもこんなに盛り込まないよ........

てくらいこの曲をきっかけに、嵐という存在が大きく動き出した

 

2. a Day in Our Life はオリジナルじゃない!

この曲には2つの大きな要素があります。

➀作詞作曲はスケボーキングのSHUNとSHUYA(敬称略)

(※スケボーキングはヒップホップとロックを融合させたジャンルで活動)

➁少年隊の「ABC」をサンプリングしたもの

(※サンプリングとは音源の一部を引用してそれをまた新たな楽曲にすること)

 

つまり、この曲は先輩の曲をヒップホップ調リメイクしているわけです。

一度聴いてみて欲しいんですけど、ABCでの冒頭あたりから高音でシンセとトランペットみたいな音がズンチャッチャッチャ、チャッチャッチャッチャって鳴ってるんですけど、それがa  Dayでもスローテンポにして流れているわけです。

昭和ポップスとヒップホップの調和。

 

強いては先代から受け継がれるジャニーズイズムと、今までになかったヒップホップというジャンル開拓への架け橋のような曲なんですよね...........奥が深いよ........

 

3. 楽曲解説

はい、ここが私の一番書きたかったとこ。

配信されてるa Day in Our Life(4:46)を元に話していきます!!

みんなもお手元のa Dayを参考にして聴いてみてね。

 

まずは歌詞。

この曲は先述した通り木更津キャッツアイの主題歌です。

なので歌詞もドラマに沿った内容になっています。

 

ドラマでは岡田准一演じるぶっさんが若くしてガンを宣告され、短い寿命の間でぶっさんとその仲間たちで盗みをやったりバカやったりしてる。青年が人生を遂げるまでに限られた時間で何をするのか。人生とは、生きるということはなんなのか、そんな青年たちの苦悩や葛藤、悶々とした気持ちを等身大で描いたドラマ。(全体的にはコメディドラマだけどね)

ドラマめちゃくちゃ面白いからみたことない人はみてみてね!!!!

 

a Day in Our Lifeの歌詞はそんな青年たちの出会いと別れ、そして恋愛模様、それらの苦悩や虚しさ、後悔、そんなものが詰まって前へ進んでいこうとする歌詞なんじゃないかなと思うわけです。青春だね......

 

次は曲の話。

この曲はメロディーラインが2つある曲。カラオケで一人だと歌えないのよね..........

ここでは

 

櫻井・二宮・相葉→ラップ

大野・松本→コーラス

 

と名付けておきます。このようにパート分けされており、このコーラスパートの有無と曲の雰囲気の感じ方の関係が面白いなあと思ったのでそこを紹介します。

 

Aメロ

大野松本が入ってくるまでの~0:52までは(2)で述べたABCのトランペットみたいな音と全く同じメロディラインが主となって鳴っているので聞こえるかと思います。

ボーカルのラップと、ヒップホップのリズムを刻むEDM、それに重なるABCのメロディライン。ほとんどそれだけで構成されている。普通なんか中和させる音とか入れるよね?入れないの?マジで気持ち程度にシンセが鳴っているだけ。

まさにヒップホップと昭和ポップスの融合を見せつけるかのようなAメロ

 

Bメロ

ここで大野松本登場!!そうすると、突然さっきまでなっていたABCのメロディラインが消えます。その代わり、めっちゃゴニョゴニョしたギターが入ってくる。

(イヤホンやヘッドホンで聴くと左側でギターが鳴ってるのがわかるかと思います)

このギターのエフェクト、リバーブ感の中にカラッとした音を持たせている感じ。好きです。

ここは完全にコーラスとラップの2つのボーカルラインが動いてるっていう珍しい曲やぞ!ってのの導入部分として、その2つが目立つように作られているのかなあと思います。

 

サビ

コーラスもラップもABCのメロディラインも全部入ったてんこ盛りみたいな。でもバランスが取れてる。なんで?

 

ここからは個人的解釈です。

バンドでは基本的に音の大きさが

ドラム(バスドラが一番大)>ベース>ギター>ボーカル

となるように順番が決められています。

 

これをa Dayでは

EDM>ラップ>コーラス>ABCのメロディ

とバンドのような編成に見立てることで音のバランスをとっていると思われます。ただこれは曲を作る上でここだけではなく全体に施していることです。

 

以上が私的見解のa Day in Our Lifeです。いやあ、歴史的背景奥が深かったですね.......びっくりしました..........

嵐の曲作りに対する深く熱い想いを感じられたので、とってもよかった........

 

a Day in Our Lifeはサブスクで配信されているので是非聴いてね。

YoutubeだとRebornがあるのでぜひそちらとの聞き比べもやってみてください。

駄文ながら、ここまでご一読いただきありがとうございました。

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